“食べる芸術品” ヴィエノワズリーが最高に美味しい!ハード系も外せません
北摂は茨木市真砂の閑静な住宅街に、パンを愛する人々が「聖地」と呼び、開店前から行列を作る一軒のベーカリーがあります。その名は『Basique(バジック)』。
ここは単なる美味しいパン屋ではありません。パン職人のワールドカップで日本を準優勝に導いたシェフが、その技術と哲学のすべてを注ぎ込み、パンの「究極の基本」を問いかける場所。なぜ人々は、ここのパンに熱狂するのか。その秘密を紐解いていきましょう。

世界への挑戦と「基本」への回帰 ~シェフ・津田宜季の物語~
オーナーシェフの津田宜季氏は、ベーカリーのワールドカップ『クープ・デュ・モンド・ド・ラ・ブーランジュリー』で、日本代表チームの一員として準優勝に輝いた経歴の持ち主。特に、クロワッサンやデニッシュといった高い技術を要する「ヴィエノワズリー」部門を担当し、その腕前を世界に証明しました。
世界の頂点に触れたシェフが、自らの店の名に選んだのは『Basique(基本的)』という言葉。それは、奇をてらった装飾や流行を追うのではなく、「最高の技術とは、最高の素材が持つポテンシャルを最大限に引き出すためにある」という彼の哲学そのもの。小麦の香り、バターの風味、酵母の息吹。パンを構成する一つひとつの要素に真摯に向き合うことで生まれる、深く、揺るぎない美味しさがここにあります。

【ジャンル別】Basique体験を最大化するパン・ガイド
『Basique』のパンは、どれもがシェフの哲学を体現しています。初めて訪れる方、リピーターの方にもおすすめしたい代表的なパンを、その魅力とともにご紹介します。

1. “食べる芸術品” ヴィエノワズリー
シェフが世界と戦った主戦場でもあるヴィエノワズリーは、まさにこの店の真骨頂です。
- クロワッサン: ハラハラと崩れる極薄の層、噛みしめるとサクッと小気味よい音が響き、内側から芳醇なバターが香ります。これはパンではなく、もはや芸術品。その断面の美しさにも魅了されるはずです。
- パン・オ・ショコラ、デニッシュ類: 丁寧な仕事が光るデニッシュ生地は、どの商品を選んでも間違いありません。フルーツの瑞々しさやクリームのコクを、完璧な生地が優しく受け止めます。
2. “大地の詠唱” ハード系のパン
日々の食卓を、本物の味で豊かにしてくれる食事パン。
- 山型トースト: まずは何もつけずに味わってみてください。クラスト(皮)はパリッと香ばしく、クラム(中身)は驚くほどしっとり、もっちり。小麦本来の甘みが口の中に広がります。
- カンパーニュ: 複雑で奥深い風味が特徴。一枚のスライスに、チーズやハムを乗せるだけで、贅沢な一皿が完成します。ワインと共に「パン飲み」を楽しむのも最高の贅沢です。
3. “至高のマリアージュ” 惣菜パン
最高のパンが最高の具材と出会う時、幸福な驚きが生まれます。
- クロックムッシュ: 主役はあくまでもパン。ベシャメルソースとチーズの塩気、ハムの旨味を、力強いパンの美味しさが堂々と受け止めます。
- 塩バターくるみ: ハード系の生地に、じゅわっと溶け出したバターと岩塩のアクセント。そこに香ばしいクルミが加わることで、食感と風味の多重奏が楽しめます。

行列を乗り越え、至福を手に入れるための実践的TIPS
『Basique』のパンを確実に手に入れ、その体験をさらに豊かにするためのヒントをご紹介します。
- 狙うべき時間帯: オープンは10時ですが、その前から行列ができることも珍しくありません。確実に多くの種類から選びたいなら、開店時間前の到着を目指しましょう。午後には売り切れる商品も多いため、早めの行動が吉です。
- アクセスと駐車場の賢い使い方: 店舗に専用駐車場はありませんが、すぐ近くの若園公園の駐車場(有料)が利用できます。
- 購入後の楽しみ方提案:
- 即ピクニックプラン: お店の目の前は、バラ園でも知られる美しい「若園公園」。購入したばかりの焼きたてパンを、青空の下で味わうのは最高の体験です。
- 贅沢な手土産に: 見た目も美しい『Basique』のパンは、大切な方への手土産やホームパーティーへの差し入れにも最適。必ず喜ばれることでしょう。
『Basique』は、ただ空腹を満たすための場所ではありません。それは、パンという芸術品を通してシェフの情熱に触れ、日常に小さな感動と豊かさをもたらしてくれる“体験の場”。ぜひ一度、この茨木の地で、究極の“基本”を味わってみてください。
「Basique(バジック)」公式Instagram
「Basique(バジック)」のアクセスや地図は
「Basique(バジック)」店舗情報
名称 | Basique(バジック) |
ジャンル | パン屋・ベーカリー |
住所 | 大阪府茨木市真砂2-9-6 グリーンフジ 102 |
電話 | 072-665-5177 |
アクセス | 阪急京都線「南茨木」駅から徒歩約20分(約1.5km) 近鉄バス「若園公園前」バス停下車すぐ |
営業時間 | 10:00~17:00 ※パンがなくなり次第終了 |
定休日 | 月曜日、日曜日 |
備考 | 駐車場無し 近隣のコインパーキング利用 |
公式SNS | 公式Instagram |