息をのむような絶景を眺めながら、心静かにお茶とお菓子を楽しむ
古都の風情が色濃く残る京都市東山区、泉涌寺の山内。弘法大師(空海)が825年頃に開創したと伝わる由緒ある古刹、今熊野観音寺に、新たな癒やしの空間が誕生しました。その名も「今熊野観音寺 茶所 閑坐」。2025年4月25日にオープンしたばかりのこの茶所では、鳥のさえずりだけが聞こえる所で、息をのむような絶景を眺めながら、心静かにお茶とお菓子を楽しむことができます。

お茶に使われる霊水「五智水」

特に注目したいのは、お茶に使われる霊水「五智水」です。弘法大師がこの地を訪れた際、衆生を救うために法具である錫杖で岩を突いたところ、清らかな水が湧き出したと伝えられています。その伝説の霊水を丁寧に沸かし、一杯ずつ点てられたお茶は、格別な味わいです。口に含むと、まろやかな口当たりとともに、大地の恵みがじんわりと染み渡るようです。
鳥のさえずりだけが聞こえる静かな癒しの空間。春には新緑、秋には紅葉と、四季折々の美しい自然を堪能。

そして、「閑坐」のもう一つの魅力は、その眺望です。茶所から広がる景色はまさに絶景の一言。春には新緑、秋には紅葉と、四季折々の美しい自然を堪能できます。特筆すべきは、季節によっては見られるという水面鏡や黒い床に映り込む青もみじや紅葉の光景。まるで絵画のような美しさは、訪れる人々を魅了してやみません。静寂の中で、揺らめく水面や深みのある黒に映る鮮やかな色彩は、日常の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。
西国三十三所観音霊場の第十五番札所
今熊野観音寺は、西国三十三所観音霊場の第十五番札所としても知られ、古くから多くの参拝者が訪れる場所です。子育てや安産にご利益があるとされ、地元の人々からは「今熊野さん」と親しまれています。参拝の後に、あるいは散策の途中に、この「閑坐」で一息つき、悠久の歴史と自然が織りなす美しい景色の中で、心安らぐひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。弘法大師ゆかりの霊水で点てられたお茶は、身も心も清らかにしてくれるはずです。雨の「閑坐(かんざ)」もまた最高に美しいです。

「閑坐(かんざ)」公式Instagram
「閑坐(かんざ)」の場所・アクセス
「閑坐(かんざ)」店舗情報
名称 | 今熊野観音寺 茶所 閑坐 |
ジャンル | 茶所・カフェ |
住所 | 京都市東山区泉涌寺山内町32番地 |
電話 | 090-4011-8170 |
アクセス | 京都駅から車で約5分 |
営業時間 | 10:00頃~16:00 |
定休日 | 不定休 |
備考 | 拝観志納料: 大人2,000円、小学生以下1,000円 |
公式サイト | 公式Instagram ホームページ |